ライナーノーツ1 雪の記憶(for "the caves" live 2019/07/07)

”記憶は雪のように すぐに姿を変えてしまう”



難病、失業、閉店と続いた私は

去年心が参ってしまい、家から出られなくなった。


自分の発した言葉や行動の反省と

自己否定のループで

私は生きている資格があるのか、そんな想いと

世の中の悪い出来事が自分の責任のように感じ

今度は逆にいくあてもなく家を飛び出してしまった。

薬も持たず出たので当然動けなくなり、病院へ運ばれる結果に



これまでの美しく楽しい記憶は

どこかへ行ってしまい

姿を変えまったく悲しい記憶にすり替ってしまった。


そんな私の心情がこの曲と共鳴したのかもしれない。

その優しい声とことばが、ギリギリの心を

癒しつないでくれた。



”ひとりで なかないで
かなしみを わけあう
ぼくらのうた”



多くの人が支えてくれた。

しんどい時は自分だけと思ってしまうが

むしろ悲しみを知っているから

皆優しいのかもしれない。


ひとのぬくもりにふれるにつれ、こころに光がゆっくりゆっくり溢れて

悲しみは溶け、楽しい記憶が蘇ってきた。


もちろん、この曲のぼくらというのは

彼のイメージにある人たちだとは思う。

だが、彼は祈りの人であり、その祈りは全てを包み込む



浮かぶ雪を見ていた 国道沿いの本屋の窓
ヘッドライト夜を照らす 針葉樹林が背伸びをする


出だしのフレーズ

彼の歌は文学的で一つ一つ美しい。


そういえば

自分の過去に「雪の降った記憶」ってあったかなって

押入れから昔の写真をひっぱりだして

写真の束の中から必死で探したが

雪の写真は全然ない。

あきらめようとしたその時

「そういやスキー合宿」と気がつく


確かこのへん・・・て

棚にさしていた高校のアルバムを急いで開く。



そこには


見慣れた顔が並んでいる

仲の良い友人はお店に何度も足を運んでくれた。

巻末には、当時みんなが書いてくれたメッセージ。

まるで今の私に向けて書いてくれているようにさえ思えた。


同じ場所で同じ時を過ごした仲間のことば



そして他のクラスの女子がクラス写真でなぜかあっちこっち指を指してている

その指を追っていくと、あまり話したことのない2年生の頃の同級生で止まった。

その子のことばを見て涙がとまらなくなった。






いつも自分らしさを大切にする






ずっと自分を探していた2年間。

自分を見失っていたのだと気づく。

反省すべきことは多いけど

素晴らしい人々と出会った自分まで

否定したら、失礼だ。


そうして

すりかわっていた記憶が元にもどり

さらに素敵な想い出に塗り替えられ



浮かんできた感情は



ただただ感謝だった。





”雪解け水が川を作る頃 会いに行くよ”



そして、二年前と同じ場所で彼と再会しました。

彼の詩は、音は奇跡です。


そういうと必ず彼はこう言います。

「みんな奇跡です」


小さいかもしれませんが優しい奇跡が毎日世の中に降り注いでいる


雪の記憶

名曲です。



それぞれの記憶に。



ZACART CREATIVE PARADE

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